新築の大きくて綺麗な家に住みたいと思う反面、古くなって不便なはずの家も、愛着があると最高に居心地の良い空間です。

私の実家は30年以上も前に中古で購入した家を、一部改築したもので、今ではお化け屋敷かと思われるようなボロ家です。

きっと他人が見たら、こんなに住みづらい家はないでしょう。

洗面所はいまだに昔のステンレスで水しかでませんし、お風呂にはワラジムシやゲジゲジが出現します。

壁もボロボロなので、冬は寒さが厳しいのですが、おかげで夏は涼しくて快適です。

子供の頃は、父の事業がうまくいかず、家を売却しなければいけない不安が常にありましたが、なんとか両親が今まで維持してきました。

老朽化してしまった家は、年老いてきた父には暮らしづらいと思いますが、亡くなった母の思い出もあり、もう少しこのままでいて欲しいと願ってしまいます。

そして子供時代に、古くて狭くても自分の部屋があったことに感謝し、思い出が詰まったこの部屋に帰ると、今でも心が落ち着くのを実感できます。

私にとって失くしたくない大切な空間です。